焼岳

2007.4.7(土)

2444m

天気予報が二転三転、前日夕方に焼岳に行くことに決まりました。この時期、中ノ湯温泉への道路は通
行止め。ゲート前でスキーやザックを下ろしてもらいます。私は中ノ湯目指して先に出発します。
M氏は一人駐車場に車を置きに・・それから自転車で釜トンネル入り口まで戻るのです。またまた楽を
させて頂きました (^_^;) m(__)m

ゲート前(7:05)⇒10号カーブ登山口(8:00)⇒リンドウ平(10:35)⇒山頂手前(11:55)
⇒滑降開始(13:00)⇒釜トンネル入り口(15:05)

登山口までの長い道のりは大変辛いものがあります。ここまでして山スキーをしたいだなんて・・(>_<)
こんな自分をどう解釈して良いか時々わからなくなるのですが、それでも行きたいんだから仕方ない。
あまり深く考えまい (~_~;)  中ノ湯を少し過ぎたところで山スキーの準備をしている2名に会いました。
車で来ているのは、中ノ湯に宿泊されたということかな?リッチだぁ・・・10号カーブ手前でM氏が追い
ついてきました。登山口まで丁度1時間かかりました。ここまでで疲れてしまった(^_^;) しばらく休憩。
ここでスキーを履き、やっとスタートです。

登山道で見るいつもの車の残骸は雪の下、どこだかもわかりませんでした。しばらく行くといきなりの
急登 (>_<) ツボ足のあとを辿って登るとうまく歩けません。せっかく登った斜面を滑って落ちて、また
登り直し・・・途中で身動き取れなくなったり・・・樹林帯は苦労しました。

やっとの思いでリンドウ平に着きました。「もうここまででいいや!」
と思うくらい素晴らしい景色。焼岳、穂高、霞沢岳も \(^o^)/

もういいや!と思ったけどやっぱりもう少し登ってみよう (^^ゞ ですが、本当の辛さはここからでした。
参ったなぁ・・それにしても登山口で会った2名の姿は見えてきません、どうしたんだろ。気になります。
が、それより自分も苦しい、噴煙が見える稜線まであと少し!!でもなかなか着きません。何度となく
立ち止まり、息も絶え絶え (>_<) 頑張れ頑張れと念仏のように唱えながら進みました。

登山口から4時間、やっと到着です。さっきまで青空でしたが、いつの間にか怪しい空になっていました。
板を外して昼食の準備をします。思い出の笠ヶ岳もちゃんと見えて良かった♪食事の後、頂上に行って
みることにしました。トラバースして大きなセッピを越えようとしましたが、兼用靴でうまく乗り越えられま
せん、あと少しでしたが諦めて引き返しました。

池も雪に埋もれています、向こうに見えるのは笠ヶ岳。

板を付け準備をしていると登山口で会った2名が登ってきました。さて、いよいよ滑走です、でも気温が
あがっているせいか雪質は今ひとつ・・「ぎゃ〜こわいっ!」と叫びながら滑り出します。ゆっくりこけな
い様にするのが精一杯 (^_^;) 「怖がるな〜」と言われても怖い!滑り出しで恐怖心が出てしまうともう
ダメ・・「助けて〜!」写真で見ても腰が引けてる、歩いたほうが早いのは確実 (>_<)

下堀沢に下ると左右の壁が崩れ、雪の上には落石だらけ!怖いというものを通り越していました。最初
は何とか石を避け滑りますが、だんだんとそれどこではなくなります。写真ではあまりわかりませんが
雪の上が石だらけ、それを避けて滑るのは今の私には至難の業!板を外し、M氏に持ってもらい・・・
とにかく一生懸命走り抜けました m(__)m 何十メートルだったか、安全地帯と思われる場所までたどり
着き、そこからもう一度板を付けて滑ります。しばらくすると資料で見ていた堰堤がありましたが、すでに
雪解けが進み、滑るのは不可能な状態。板を下に投げ、堰堤を左から回りこみ降ります。

もう一度板を付け緩やかな狭い谷沿いを滑っていると上高地公園線の道路が見えてきました。梓川に沿
ってしばらく行くと釜トンネルが見えます。板をザックに付け、川幅が狭いところを選んで何とか濡れずに
川を渡ることに成功\(^o^)/ 工事車両が何台か走っていて、何だかホッとします。そして釜トンネルを
目指して河原を歩き、道路まで上がることができました。この辺りからチラチラと雪が舞い始めます。

旧釜トンネルの入り口には大きな氷柱、道路上もガチガチに凍っていました。新しい釜トンネルは数十メ
ートルごとに電気が付いていてヘッドランプなしでも何とか歩けました。時々工事車両のダンプが通るの
で安心と言えば安心でした。トンネル入り口のゲートに到着、思わずバンザイ\(^o^)/ M氏が自転車
で車を取りに行ってくれている間、ゲート前で待ちます。雨が降ってきたので売店の軒下で雨宿りをさせ
てもらいます、しばらくすると店の人が出てきて、いろいろ話をしました。あの下堀沢の崩落は4月始め
の地震のせいだろうということでした。優しい雰囲気の気さくな人で「よく頑張って降りてきましたね」と言っ
てくれ嬉しかったです。ありがとうございましたm(__)m

車に乗り込み、上高地を後にします。辛かったけど、楽しかったなぁ・・・
無事に下山できたことに感謝しなくては!
スキーとは関係ありませんが、これは帰りのコンビニで買った豚まんです。
あんまり可愛いので記念写真をパチリ♪

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