銚子ヶ峰〜三ノ峰

2007.6.16

1810〜2128m

出会った花たち

マウスを置いてね

マウスを置いてね

マウスを置いてね

2003/6 岳人「初夏の名峰・もうひとつの道」で紹介されていた石徹白から白山までの美濃禅定道。
これを見たときからいつか必ず・・と思い続けています。でもアクセスを考えると一人では無理 (>_<)
でもどうしても一泊しないと白山まで行けない、三ノ峰避難小屋に泊まるのもかなり勇気が必要です。
それでも行きたいという気持ちは抑えられず、今回は三ノ峰までとし、ピストンすることにしました。

福井県側から石徹白に抜ける道は通行止めになっていることが多いので、5月末の蝶ヶ岳の帰り道
白鳥から偵察に行っていた抜け目のない私! (でも○○ちゃんに話したら「そんなん知ってるよ」と
言われてしまいました、何とも情けない) 16日は山の予定がない、しかも予報は晴れです。これは
行くしかないでしょう〜と家を出発。恐ろしく真っ暗闇の駐車場で一人夜明けを待つのでした。でも・・
ハッと気がつくと車が2台、もう出発してしまったらしく誰も居ません。ウトウトしてしまった (^_^;)
2年前のクマの恐怖が心の片隅に残っているため、その誰かを追いかけるべく、朝食もそこそこに
AM6:25出発でした (^^ゞ

登山口から420段の階段を上がり、樹齢約1800年という石徹白大杉に手を合わせ、おたけり坂を
ゼイゼイしながら登り、雨やどりの岩屋で耐え切れず一休みしました。ザックには熊除けの鈴も忘れ
ず付けてあります (*^^)v 先に登っている誰かに追いつこうと一生懸命歩きます、樹林帯を抜けて
日差しが強くなってきました、来た道を振り返ると神鳩ノ宮避難小屋が見えます。

クマの心配がなさそうな稜線に出るとホッとしました。母御石ではセルフタイマーで写真を撮ろうと試み
ましたが、何度やってもうまく撮れません。時間がないので諦めます(^_^;) 青空とミヤマキンポウゲが
美しい。山頂には三脚を立ててカメラを構えている一人の男性がいました。無口そうな彼に挨拶だけ
して写真を1〜2枚撮り、AM8:55 先を急ぎます。

穂高連峰、乗鞍岳、御嶽山までスッキリと見えました。

「雲石ももすり岩」と書かれた所から少し行くと次は「つなぎぶしの桧、笠原湿原」という道標がありました。
登山道脇にはイワカガミなどの春の花が沢山咲いていました。天気も良く、風もほどよく、イイ感じです。

だんだんと日差しが強くなり、いつになく水分が欲しくなりました。このコースには水場がないということで
多めに持ってきてはいますが、少し心配でした。睡眠時間も少なかったせいか辛くなり、途中でゆっくり
休憩、眠くなりました。一ノ峰、二ノ峰、三ノ峰、とこれから行く道がハッキリと見渡せます。これって結構
厳しいかも(^_^;) 今年初のハクサンチドリに会え嬉しくなりました。一ノ峰AM9:50 道標だけがポツリ
と立っていました。

一ノ峰のピークからかなり下ります。それから二ノ峰へは、ぐ〜んと登る!らしい・・・あぁ、これがまさに
アップダウンってやつでしょう。まだまだ先は長いというのに、ここで弱音を吐くわけには (>_<)(>_<)
重い足を引きずり歩いていると 「鬼の昇面岩」と書かれた道標が現れました。正面の尾根の斜面辺り
に岩らしい部分があるのが見えるのでそこが「鬼の・・・」かな。

AM10:35 やっとの思いで二ノ峰のピークです。それこそ何もない登山道脇に道標がありました(~_~;) 
一旦下ったコルには 「水呑釈迦堂跡」 とあり、下へ導くように踏み跡がありました。しばらく緩やかで
平坦な道です、やっと一安心・・・グッタリです。

白山登山口より8キロと書いてありました、でも何度もアップダウンがあったせいか・・もっと沢山歩いた
ような気がします。見上げる先を登り切れば三ノ峰の避難小屋があるはずです。あと少し \(^o^)/
そして幸運にも先行者が雪渓をキックステップで登っています、ありがたい・・嬉しい・・感謝です。でも
残雪がかなり残っていて途中で登山道が寸断、下から見ている私には右方向に登山道があることが
判ります。背丈ほどの笹薮に阻まれて立ち往生している先行者に「右です」と手を振り伝えました。私
も彼より15メートルほど下から藪漕ぎです。急勾配の斜面で足元が滑るので笹を掴みながら慎重に
トラバースします。そこからまた雪渓を登り小屋の後方に出ました。

小屋の周りには上小池から登ったと思われる登山者が2組ほど。私は先ほどの先行者に挨拶&お礼を
言おうと思い、山頂へ。AM11:25 そこにいた女性には見覚えが・・振り向いた彼女は野坂山でお会
いしたりんちゃんとそのお友達でした〜(#^.^#) 本当はずっと心細かったワタクシ、ここで知っている人に
会えたことが感動でした。山って素晴らしい!!チョコを頂いて話しに花が咲きます♪山頂には桜の花も
咲いていました(*^_^*) もう少し先まで行ってみるというりんちゃん達と涙・涙のお別れをして、私は急い
で銚子ヶ峰に戻らなければ!先行者の男性はお昼寝中で挨拶も出来ず仕舞いでした m(__)m

ストックを出して雪渓を慎重に下ります、雪渓から流れる水で手を洗うと気持ちよかった!写真を撮った
り展望を楽しんでいたら、あっという間に時間が過ぎてしまいました。登りで苦労した登山道は下りも大
変わかり辛く、またまた藪との格闘でした。少しずれてしまうとどうにもならなくなってしまう。晴れている
ので何とか登山道は見える、20分ほど藪と格闘の末に出ることができましたが、ホアイトアウトの時は
怖いと思います。まぁ私がドジなだけなんだけど・・・

AM1:50銚子ヶ峰山頂には2組の男性達が語り合っていました。私も残っていたおにぎりを食べ足を伸
ばして休憩しました。あとは下るだけだと思うと気持ちもゆったり〜登りで失敗した母御石の写真(*^^)v
セルフイタイマーで撮るには難しい、三脚買おうかなぁ・・下りはあっという間です、登山口PM3:05
今日一日、私にとっては大冒険でした、無事に下山できたことに感謝 m(__)m

ギンリョウソウ ユキザサ マイズルソウ キヌガサソウ
イワカガミ ミヤマキンポウゲ アカモノ コバイケソウ
ツバメオモト ハクサンチドリ ミツバオウレン シロバナイチゴ