黒部川下ノ廊下

2007.10.13〜14

前夜、扇沢の駐車場でテントを張り仮眠。いつもの山行よりかなりゆったり気分で、始発のトロリーバスに
間に合うように起床、準備をします。朝一でも観光客の人が多く、すでに行列が出来ていました。
M氏とyuさんと私のザックが大きいので最後尾の荷物用トラックに積み込みます。バスは満席で私達は
立ったままで終点まで・・・黒部ダム駅に着くとザックを受け取り、観光客の列から離れてトンネルの奥へ
進みます。通路から外に出て少しだけ林道を歩くと、黒部川に下る登山道があります。紅葉にはまだ早く
観光客も少ないだろうと思っていましたが、予想外に人が多く驚きました。

川は音を立てて流れています、仮橋を渡り向こう岸に移動します。ふと左側を見るとダムは放水中でした。
観光用に放水しているのかな、見ることができてラッキー(*^^)v 
歩き出しは寒かったのですが少し歩いて体も温まり、仮橋を渡りきったところで上着を脱ぎました。
ダムの写真も撮って、AM8:10 いよいよ出発です。ワクワクドキドキ (#^.^#)

内蔵助出合付近 前方には黒部三大岩壁「黒部の巨人“丸山東壁”」が現れました。圧巻です・・感動!
内蔵助出合では何組かの人が休憩しています、私達もザックを下ろし、水分補給して写真を撮ります。
これを目指せばハシゴ谷乗越から剣沢かぁ・・・後ろ髪引かれるなぁ(^_^;) という思いを振り払い・・・
橋を渡り小さなハシゴを登ります。いよいよ下ノ廊下らしくなってきました。

毎年11月の初めに計画していた下ノ廊下。でも天候が悪く2年連続で中止になったため
今年は紅葉は諦め、半月近くも予定を早めて行くことにしました。
今回のメンバーは6名です、賑やかになりそう(#^.^#)

最初は普通の登山道といった感じ・・荷は多少重いけれどアップダウンも無く快適です。今日はみんなで
ゆったり楽しもう!と、思っていたのでずいぶんと気が楽 (#^.^#) たまにはこういうのもいいなぁ♪
下ノ廊下は危険だ、というイメージですが思っていたよりたくさんの人。ヘルメットを着けている人もいて
沢登りか岩登りかと思ったけどそうでもなさそう・・・万全の体制で挑まれているのでしょう。それはとても
大切なことだと思います。
25〜30分ほど歩くと、渓谷という雰囲気になってきました。みごとな滝も見えます。

マユミ♪ うつむいた花が好き!

対岸には新越の滝が見えます。木々の影で全容はわかりませんが、かなり高いところから落ちているよ
うです。この新越の滝を沢登りする人もいるということ(^_^;) すごいなぁ・・どんなだろう。
今年は雪が少なかったのか、唯一ここだけに雪渓が残っていました。よく写真などで見るスノーブリッジ
がある所かな、過去のレポを見ていると同じ時期でも残雪が多く、かなり危険度が増します。今年は少
なくてラッキーでした

小さな流れを跨いで渡り、見上げるとその上に大きな滝があるようです。そしてそこには2〜3名の人が
ガチャガチャを付けて立っていました。どうやらこの壁を登るみたい・・・沢登りというより岩登り(>_<)
でも凄く羨ましく思う私なのでした、いつか行ってみたい。
さてさて、そんな空想に浸っている暇はありません。先頭のyuさんとmaiちゃんはドキドキするような丸木
の上を歩いているではありませんか!これぞ水平道だ〜\(^o^)/

素晴らしい渓谷の景色に見惚れながらも慎重に進みます。前方に崩れている箇所があり、どうやらそこは
木のハシゴを登り、そして降りるらしい。かなり急なハシゴです(>_<) 反対側からカップルが歩いて来たの
ですが、向こう側で待ってくれているように見えたのですが・・・彼らも登ってきていました(^_^;) 
交差するために一番高いところで避けてくれました、申し訳なかったです。

青い水が美しい・・・この辺りが白竜峡、それを真下に見ながら進みます。対岸には滝も見えました。
先頭のyuさんがこちらを写真で撮ってくれています、めちゃめちゃ楽しそうな笑顔!に見えたけど
実は引きつっていたのだそうです、沢登りが好きなyuさんですが高いところは苦手なんだって (^_^;)

平行道の上から滝のように水が流れていました。ネットなどのレポを見ていると、ここには青いビニール
シートがあってそれを潜るとありましたが、この時はそれも外されていました。思い切って駆け抜ける事
に (>_<) 少し濡れましたが大したことはありません。みんな大喜びでした。
そこから数分で十字峡です。橋の手前の平らなところでは、たくさんの人がお弁当を食べたりして休憩
していました。私達もここでお昼にします、本日はおうどん!まずはお湯を沸かして準備します。
その間に吊橋を渡ったり、少し戻って十字峡が真下に見えるポイントに向かいました。

急な斜面を少しくだり、大きな岩の上に登ります。それから垂れ下がったロープにつかまり
一段下りると十字峡の真上に下りる事ができました。スリル満点のスペースです(^_^;)
先ほどのつり橋がこちらからも見えました、滝も!!

美味しいおうどんを食べてお腹がいっぱいになったら再度出発です。まだまだ先は長いぞ〜
吊橋を渡り一段登るとそこからは本格的な水平道となります。それこそ下を見れば恐ろしくなる道です。
ブルッ(>_<)
何メートルくらいの高さになるのでしょう、歩いてみても検討もつきません。靴を写真に入れると何と
なくわかって頂けるかな〜足がすくみそうですね。

作廊谷合流点を過ぎると道はどんどん狭くなってきます。ザックが引っかからないように慎重に歩きま
しょう。時々天上が低くて頭を打ちそうになりますから要注意です。
半月峡を過ぎ、ずんずん進むと・・まだまだ断崖絶壁の登山道が続きます。そこから東谷つり橋へ。
先に行ったyuさんたちが橋の中央付近に着たら・・揺らしてあげました (=^・^=)

橋を渡ると、広場があります。そこではたくさんの人が申し合わせたように休憩していました。私達はその
まま通過して、仙人ダムの上まで行くことにします。
ダムの色はコバルトブルー♪まるで入浴剤を入れたみたいな・・それを見ながら温かい紅茶やコーヒー
おやつを食べて休憩しました。この頃になると肌寒くなってきました。

ダムの上からはトロッコ電車の橋が見えます。渡りきったところの建物のドアからトンネルに入ります。
少しの間は外の景色も見える明るい通路ですが、すぐに暗いトンネルの中に進みます。一部はかなり
温度も高くなってきます。これがあの「高熱隧道」だと、yuさんが説明してくれました。
1968年には世紀の難工事と言われた黒部ダム建設の苦闘を描いた映画 「黒部の太陽」という映画
が公開されたそうですが、これはビデオ、DVD化はされていないということでした。

昭和11年8月着工、昭和15年11月完工した黒部第3発電所建設の
記録を元に書かれた作品。犠牲者300余名を数えた難工事でした。
まだ途中までしか読んでいませんが、自然の猛威、凄まじい事故の
描写に涙が止まりませんでした。

トンネルを出てから宿舎の横を通り抜けました。そこからしばらくは急登、これがかなりしんどい(>_<)
小さなトンネルを2箇所通ります。とっても不気味でkyuちゃんとmaiちゃん、そして私の3人はキャー
キャー言いながら通り抜けました。
阿曽原小屋には私達3人が先に到着。急いでテント場の受付をして場所の確保をしてあとの3人を
待ちます。今日はたくさんの宿泊があるそうで小屋の中は大にぎわいでした。

露天風呂は工事中ということで、「小屋の横に仮設露天風呂が作ってあります、良かったら入って
ください」と、小屋のご主人が申し訳なさそうに話してくれました。
みんなが到着後、テントを設営。今夜のご飯は鍋!「食事のあとにはおやつタイム」と今回に限り
食欲旺盛の私でした。たくさん歩いて、たくさん食べて、たくさん眠りました m(__)m

1日目の記録

2日目の記録へ