南八ヶ岳  阿弥陀岳北稜〜赤岳〜横岳〜硫黄岳

2005.12.29

2805m

美濃戸7:00=行者小屋9:15、10:45=第一稜線取付=12:30、12:45=阿弥陀岳14:00、14:30=中岳分岐15:00=行者小屋15:30、16:20=展望台16:40、17:10=CI17:30

憧れの厳冬期・南八ヶ岳。一日目に阿弥陀岳北稜を目指す・・バリエーションの入門コース。今季はどこも積雪が
多く雪崩や遭難も多発している、この計画も延期かと心配していたところが予報が良いほうに変わり予定通り決行
となる。年末の準備は早くから済ませていたのであとはザックのパッキングを急ぐ(^_^;) 前夜10時に福井を出発
美濃戸口の手前から雪はあるものの林道は通過できそう、しかし路面は凍りかなりドキドキもの。駐車場に入ると
数台の車が止まっていた。深夜2時半、外に出ると一瞬で凍りつくような寒さ、満点の星が瞬く。毛布に包まり目を
閉じる・・・が足は冷たく寒くて寒くて眠れたものではない。何度も時計を見て、ただひたすら息を潜め朝が来るのを
待った。薄暗い中、もぞもぞと動き出し準備する、気合を入れて出発!
前日も雪が降ったのかフカフカパウダーで真っ白だ。休みたいなと思った頃に行者小屋に到着、大きなカメラを
構える人、テントでゆったり過ごす人・・それぞれ年末の山を楽しんでいるのだろう。テントを張り早い昼食をとる。
休憩後、ハーネス・アイゼンを付けいよいよ出発。

気温はかなり低いと思われるが雲一つない青空♪木々に付いた雪も山も岩も全てが真っ白、美しすぎる (#^.^#)
行者小屋から文三郎道に向かって進み、途中で右に中岳沢の方向へ進む。なかなかの急登で足が攣りそう。
雪がサラサラで気温が低いことがわかる、岩場は凍っているし・・でも怖さは全くない。憧れの北稜に向かっている
というのに意外と冷静だ・・中岳沢の途中で右上、ここからはトレースはない。今回は5名のパーティーなのでここで
2グループに分かれる。私達3名が先に北稜JPに向かう。

急な斜面を仰ぐと青空と岩稜が目に入る、これを登るどんな景色が待っているのだろう。ワクワクするな〜!(^^)!
一歩一歩確かめながら上を目指す、高度感があって楽しい。でも下は見ないでおこう・・本当は高所恐怖症なん
だもの(^_^;) こんなにいいお天気なのに今日はこのルートは私たちだけみたいだ、静かでいいな。

気がつくと見覚えのある岩の塊が目の前に現れた。ここに来るまでにネットや
本で調べ何度も見ていた写真と同じ、これが第二岩稜か〜これは左に巻けば
意外と楽だと書いてあったはず!それならば楽勝だな。などと思い岩を見上げ
ながらのんびり休憩をする。ところがM氏がロープの準備を始める。アレレ?
どうやらこの岩を巻くのではなく登るんだね・・・tatuさんと顔を見合わせ苦笑い。
しかも右に向かい岩の先端を簡単そうにヒョイヒョイと登るM氏。アッと言う間に
姿が見えなくなる、ビレイする私はただただ緊張。M氏が登った岩を見ながら
ビレイ解除の声を待つ。そしてとうとう次は私・・・ホールドはしっかりあってそれ
ほど怖くない。と思っていたら最後に登り切るところでピンと張ったロープが岩
の割れ目に引っかかり身動きが取れなくなってしまった、足を右に伸ばし引っ
掛けようとするがそれも届かない。左にも右にも上にも動けないまま時間が過
ぎる。「少しだけロープを緩めてくださ〜い」何度か叫び、やっと声が届いた。
ここで下を見ると・・・凄い斜面が目に入る、コワッ!!何とかよじ登りM氏の
元へ向かう。潅木にスリングをとってあり調べた通りだなと妙に関心する。
tatuさんを待つ間、さっきの反省が頭の中で一杯になる。景色を楽しむなんて
できない・・でも取り合えず写真だけは撮っておかなくちゃ (^_^;)

時々振り返り景色を楽しむ。南八の全景がこれだけ美しく見られるなんて!ここにいるからこそ会えた景色。
ヒョコッと飛び出たところでM氏の声「ナイフリッジだよ〜」と写真を一枚!ゆっくり見てしまうと怖いので
トットと走って渡ろう (*^^)v 

ナイフリッジからほどなく山頂へ。富士も近くて綺麗だぁ〜寒いけど素晴らしい天気 (^^♪ tatuさんも感無量
の様子、頑張ったよね!!明日縦走する予定の赤岳〜横岳〜硫黄岳、すごいなぁ。。と人事のように見る。
SさんとWさんを待ち、30分ほどゆっくりして下山開始、今日は雪崩の心配は無さそうなので中岳沢を下る。
降りるのはアッと言う間。

テント場に戻り少し休憩する。夕食まで少し時間もあるので展望台まで行ってみることにする。そこには
大きなカメラを構えている人が数名、日が落ちるまで待ってみるが気温がどんどん下がってくる (>_<)
白い山が少しずつ少しずつピンクに染まってくる・・寒さも忘れて見惚れる(でもやっぱり寒いよ〜)
テントに戻り夕食の準備、今夜はすき焼き!!肉も野菜も豆腐も白滝も半分凍っている、うそみたい・・
楽しい食事が済んだら後は寝るだけ、寒くて起きていられない。ペットボトルが凍ってしまうのでお互いの
シュラフの間に置く。脱いだ靴もザックも吐く息さえも凍ってしまう・・おそらくこの夜はマイナス25度以下
ではなかっただろうか。テントの中に雪が降るって、話には聞いていたが初めての経験だった。
二日目 赤岳〜横岳〜硫黄岳

(一日目)