3,180m

槍ヶ岳北鎌尾根

2007.10.6〜7

二日目の記録

青空と・・そして美しく厳しい稜線。その向こうに見える「てっぺん」目指せ!

昨夜は1時間ごとに目が覚め、あまり熟睡できなかった。やっぱりいつもより興奮していたのかなぁ(^_^;)
夜中にテントの外に出たら星空が綺麗でした。
朝食を済ませ外に出ると、丁度昨日の2人が我々のテントのところにやってきました。昨日は北鎌沢の
途中でルートを間違えたということ、大変危険で恐ろしい思いをされたと・・・夕方、M氏がヘッドランプの
灯りが見えたと言っていましたが、それが彼らだったみたいです。やはり北鎌沢は恐ろしいところです。
AM5:15 テントを撤収、ヘッドランプをつけて出発です。

日が昇りました、遠くに富士も・・・

天狗の腰掛を出発してからしばらくはそれほど難しいところはありませんでした、踏み跡もあります。
でも下を見ればスッパリと切れ落ちていて、慎重に通過しなければなりません。
有名な独標トラバース開始地点には、ロープが付けられていました。これがないとちょっと怖いかな(>_<)
途中のビバーグサイトで男性が出発準備をしていました。そこは夜通し風が強く眠れなかったようです。
この方も何度か北鎌の経験があるみたい・・しかも単独。

ガレ場のトラバースはどこでもイヤ〜な感じ、足の置き場に気をつけて静々と進めば問題なしですが
急なところでは、慣れないとつい足先に力が入るというものです。踏み込む時は特に気をつけます。
ここはあの有名なチムニー、数年前の情報で見た残置ロープなどはもうありませんでした。
左にトラバース道らしきものがあり、直登するか迷っていたころへ先ほどの単独者の方が追いつい
てきました。やや左方向に戻るような形で急な斜面を登ります。

AM6:37 やった〜独標ピーク(P10) \(^o^)/ 
kyuちゃんと私は大喜びです、記念写真を撮ってもらいます。槍の向こうには前穂北尾根も
見えるやん!富士山も!大槍の影もステキ!笠の向こうには白山も!ステキ〜(#^.^#)
暖かい飲み物でカンパーイ (^^♪ ここでしばらく休憩して至福の時を過ごします。

槍を目前に、昨日の不安も北鎌沢の疲れもどこかへ吹っ飛びました。でも・・いくつものピークが先に見
えます、まだまだアップダウンがありそう (>_<) 稜線を辿るように進むのは気持ちがいいものでした。
しかし、ガレ場のトラバースは一つ間違えれば・・・と言う感じで怖かったです。

稜線上には狭いけれど辛うじてビバーグできるような場所がいくつかありました。でも風があるとかなり怖
い状態かな(>_<) 天気さえ良ければ槍と星を見ながらなんてステキ(#^.^#)
しばらく行くと写真で見たことのある小窓が見えました。右の写真はP12かな(人によって違う見解)

P12からさらに下ります。少し下ったらガレ場のトラバース・・・確かに下を見れば怖いけど見ない(^_^;)
千丈側から這い上がり、次は反対側へ下り、またまた這い上がるように登り詰めます。その繰り返し。
雪がある頃はどんなふうにコースを取るのだろう・・・と考えてしまうのでした(>_<)
P13〜14はピークを踏んでいないようです、とにかく稜線から離れないように巻くのが良いみたい。

延々とトラバース、ハングしている狭いところもありましたが、ザックが引っかからないようにゆっくりと
進みます。ガレ場では落石を起こさないように注意します。後方には他に誰も着ていない様子なので
少しは安心です。混んでいたり雨の時などは怖いです。

ここも何となくイヤらしいところ・・・ロープにはなるべく頼りたくない感じでした。大きな岩陰から見える槍。
ずいぶん歩いたような気がしますが、まだまだ遠い。しばらくガレガレのトラバースを続けます、だんだ
んと緊張感が緩み、慣れてきたころが怖いのです。下を見ればあり地獄のよう・・・慎重に。
千丈側は日が当たらなくて少し寒かった(^_^;) 

周りは全て岩・岩・岩・・・それを乗り越えて登る、登る。どんどん近づいてくる大槍と青い空 \(^o^)/
朝、小さくみていてた「ハサミ」のような岩がすぐそばにある!遠くに富士山も見えます。
私達が歩いてきた北鎌尾根、なんて凄いところを歩いてきたんだろ (#^.^#)

すぐそこ!と思っていたけど、なかなか近づきません。でも昨日の北鎌沢の苦しさを思えば辛くない (^_^;)
あと少し、あと少し・・・と、見上げると 「何?これ!」って感じの岩の塊です。でっか〜い槍だ♪

kyuちゃんがウルウルしてる・・・アカン!顔見てるともらい泣きしそうですぅ。私達よく頑張ったよね(*^^)v
だけどまだ頂上じゃないし〜泣くのは早いやん」 (^_^;) 
何度も写真で見たチムニーが現れます!ここをロープなしでも登りたい・・・な・・・でも迷わず下りて来た
ロープを付けます。二つ目のチムニーも、ロープなしで・・・自力で登ってみたいなぁと別の私が囁く。
でも初めての北鎌、無理はしないでおこう。今度もう一度来た時に挑戦したい(希望)
そんな事を考えながら二つのチムニーを越えました〜\(^o^)/

山頂直下、祠の屋根が見えました。山頂は賑やか、たくさんの人がいるみたい、誰かが下を覗いてる!
そしてM氏が私に 「トップで行け」 と。(この2年間頑張ったご褒美かな、最高のプレゼント・・・)
AM10:00 山頂♪ たくさんの人から祝福の言葉を頂きましたm(__)m

          やった〜\(^o^)/
      山頂の皆さん、おはようございま〜す!
 

全ての山が見えるのではないか、と思うほど素晴らしい展望でした。
少なくとも今日はそう感じました。

山頂で幸せな時間を過ごしたあとは、小屋の前のベンチをお借りして簡単な昼食にしました。
パンとスープとポテトサラダ。まだ感動の中の私達でしたが最高の気分でした。
北鎌尾根から見た槍と小屋の方から見た槍・・・全く逆なんです。当たり前だけど、何か感動でした(^^♪
ここで湯俣から北鎌・槍に登頂したという単独の男性が声を掛けてくれました。足元はスニーカーの彼。
「湯俣から、凄いですね〜でも、私達もすごく頑張ったでしょ?すごく頑張ったんです」」と言うと、優しい
眼差しで 「うんうん、よく頑張りましたね」と言ってくださいました(^_^;)無理矢理言わせたみたいでしたが
とっても嬉しかったですm(__)m

                  ↑
本当にそう叫んでしまった私・・でも山頂の皆さんは暖かい拍手で
迎えてくれました、ありがとうございます〜お騒がせしました。

AM11:00 下山開始、感動の余韻から覚めて槍沢を一気に下ります。ありがとう、さようなら\(^o^)/
また来るからね〜〜
そうそう、明日の天気が良ければ、もう一つ楽しいコースへ行く予定でした。でも携帯で天気予報を見た
ら明日は間違いなく雨!なので、今日下山することにしました。
(私的にはこのプラスαの方が楽しみだったのですが・・残念!)

槍沢は紅葉が始まったばかり、黄色とオレンジが綺麗でした。本当はすごく疲れているはずなのに三人
とも元気でした、槍沢ロッジまでアッという間。ここでトイレをお借りして少し休憩します。
ヘリポート横に設置してある望遠鏡を覗くkyuちゃん、デジカメのレンズを重ねて写真を撮ろうとしていま
すが・・・ちょっとそれは無理でしたね (=^・^=) 
ここまで来ればもう安心、と思ったら、また感動がジンワリ〜今日初めて涙がこぼれそうになりました。
・・何でこんな所で涙腺が緩むねん (#^.^#)

バスターミナルはかなり手前からバスを待つ人の列ができていました。ずいぶん待ってやっと
バスに乗ることができました、平湯温泉も人で人でいっぱいでした。

槍ヶ岳・北鎌尾根、無事に完登できました、素晴らしい二日間でした、感謝 m(__)m
この山行から日が経つにつれ・・感動は深くなり、さまざまな出来事を振り返るたび・・感謝の
気持ちが大きくなりました。それも「北鎌」が持つ大きなエネルギーなのかと感じています。
またもう一度行きたい !(^^)!

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