伊吹山西尾根〜北西尾根(仮)

(仮称)

2009.11.22

前回6月14日に伊吹山(上平寺尾根)を登った時に、下降に北西尾根(仮称)を使う予定でした。
今日はjunさんとそのリベンジです。
登りは以前から気になっていた西尾根(仮称)から登ってみる。
某所に車を止め、集落の中を歩く。寺の遊歩道を使い最終まで登ります。。
そこが西尾根の取り付きだということは確信していたので迷う事はありませんでした。
でも歩き出しは何となく踏み跡があるものの、ものすごい急登です。(毎週こればっかりよね)
しばらくするとふくらはぎがパンパン・・・そして道は次第に切り通しのように深く大きな溝状になります。
倒木があり、崩れていたりで決して快適とは言えませんが、そんなのは序の口でした。

急峻な登りが終わると辺りの景色は一変し、歩きやすい樹林帯に・・美しい紅葉も見られました。
登り始めから35分くらいで、三角点のあるP645に着きました。山名はないのかな。
でも景色に酔いしれている場合ではなくなります、踏み跡は消え、今度はヤブヤブに突入です。
イバラもあり岩もあり、junさんがルートを選びつつ進んでくれるのですが大変です。

やっとこさヤブから解放され目の前が明るくなりました、遠くに採石場の何か・・建物が見えます。
でもこのススキの中も前に進むのに大変でした。
それもすぐに終わり巨大な採石場に出ます。今日は作業はしていない様子で恐々端のほうを歩きます。
水溜りには薄氷が・・・さぶっ!!

採石場は下から見るのとはかなり違っていました、想像以上に広大でした。
人は自分達の都合で山をこんな姿に変えてしまった・・・その伊吹山の原型はどんなだったんだろ。
その昔は集落に住む人々が生活のために山に登ったのだろうか、薬草や山菜などを採ったり。

採石場の左端からなるべく樹林のほうに寄りながら登ります。かなり急です。
この日は朝から冷え込んでいて、1000mを越えると霜柱が、そして涸れた草木も白くなっていました。
ふくらはぎの痛みも麻痺?するくらい登ると山頂が近くなります。霧氷です、木々が凍っています。

遠くには真っ白な乗鞍岳が・・琵琶湖の向こう側には比叡山かな。

イバラの大群と戦いながら、何とか登山道が見える場所にでました。速やかにそちらに向います。
登山道にも雪が薄っすらと積もり、分厚い霜柱を踏むとザクザクと音がします、冬の景色。
山頂のお店は営業、明日が閉山です、でもこの寒さでお客さんは数名。登山者も私たち以外に1組。
震えながら三角点まで行き、記念写真を。それからドライブウエイの駐車場まで降ります。

6月に藪で閉口、撤退した北西尾根下降点。ここよね〜とjunさんと苦笑い(^_^;) 
「では行きますか」 ドライブウエイを横目に見ながら、下降開始。
いきなり頑固な笹に阻まれますが、ここは前回も経験しているので強行突破します。
谷に入り込まないように、そして尾根を間違わないようにと注意を受け、地図とGPSを見ながら下ります。

ヤブも相当ですが、斜面も急で岩がゴロゴロしていたり、崖のようなところもあります。
ルートファインディング力がないと危険。少し右に寄り過ぎて行き詰まり軌道修正したりもあり・・
午後からの天気も心配なので、本日は行動食のみ!黙々と降ります。
シャリバテです、お腹すいた・・・と、紅葉の綺麗な場所で休憩を要求!はぁ〜ここはエエところや(^^ゞ

板名古川まであと150m付近と思われるところまで降りてきました。
ここまで下れば、もう安心!と高をくくっていると、突然目の前にはヤブが出現です。まさか・・・
でもどう考えてもこれを降りるしかない。最近ヤブに強くなったjunさん、怯まず前進します。
ここもイバラが多く、ヤブの壁といった感じでした。そして小さな沢に降りるも、登り返したり。
恐るべし伊吹のヤブ。最後まで強行突破、小さなしかし急でイヤらしい沢を降りて終了。

junさんが地図で確認してくれますが、先ほど沢から登り返してトラバース時に右寄りに行き過ぎたよう。
河原に出て左岸に移ると、そこには「板名古川・起点」の石柱がありました。
結果オーライですが、本当ならもう少し先で終了地点に出る予定でした。
山は本当に難しい・・・でも楽しかった\(^o^)/\(^o^)/

人が入らない山域での山行、大満足の一日でした。充実感でいっぱい!
いつか。いつかと思っていた「あの二つの尾根」に行く事ができ、感謝ですm(__)m