西穂高岳〜奥穂高岳

2008・5・3〜4

2909〜3190m

1日目の記録

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土日の天気予報が良さそうなので急遽、西穂〜奥穂に予定変更となりました。
久しぶりに登山靴やアイゼン、ハーネスなどの装備を整え、テント泊の準備に大慌ての前日。
しかも、かなりハードな行程になるので、一日でモチベーションを上げなくてはならないのがキツかった。

AM6時過ぎに新穂高ロープウエイに到着、登山靴を履こうと足を入れたとたんに激痛が(>_<)
「何?」と思ったけど原因が判らず、重いザックを引きずりながら始発を待つ観光客の列に並びます。
痛さに耐え切れず靴を脱いで振ってみたら・・・何とデカイ蜂が出てきた〜〜! (>_<)(>_<)(>_<)
「蜂さん、いつからそこに入ってたん?!よりによって何で今日なん!?潰すで?エエか?」
「ゴメンね」・・・・・・・・・・・・「ブチッ」   
観光客達の冷たい視線・・・
指先がジンジンヒリヒリ。でも、どうすることも出来ず、薬もないし・・また黙って靴を履いて列に並ぶ。
前途多難、この痛みに二日間耐えられるか(^_^;) どうか腫れませんようにと祈りつつ・・・


AM8:10 西穂高口 出発 (臨時便が出たので早く着いた)
AM9:10 西穂山荘 到着   ジャスト1時間か・・蜂に刺された辺りが痛むけどガマン。少し休憩。
緊張からか、蜂の毒が回ったのか?吐き気がしてきた(@_@;)

西穂山荘からはまだ相当雪が残っていました、例年よりかなり雪量が多いということでした。
でも独標登りの岩場にはほとんど雪がついていません。
AM10:35 独標 小屋泊まりの人か、2名が休憩しているだけ・・・GWなのに登山者は意外に少ない
体調が悪く、ここでもしばらく休憩 (^_^;) 腰を下ろして紅茶を飲む、少し落ち着いた(#^.^#)
今から向かう稜線を眺め「あそこに行くんだなぁ・・」と人事のように思う。

焼岳、乗鞍岳方面、そしてやっぱり白山\(^o^)/

のんびり休憩 「そろそろ行くか」 の声に立ち上がり独標直下を下ります。残雪はたっぷりあるけど
気温が高いせいか緩んでいて歩きやすい。AM10:35 ピラミッドピーク  
独標からピストンと思われる男性1名とすれ違いました。
途中で男女2名が休憩されていてお話を伺います。その方達も奥穂まで行かれると言うこと。
でもその後しばらくして引き返されたようで、翌日も誰にも会うことがありませんでした。

AM1:05 西穂高岳山頂  ヘリが何度か近くまで来ました、おそらく監視しているのでしょう。

西穂高岳山頂から振り返ると、独標に人が見えます。ピラミッドピークにも一人。そこから先にも一人・・
GWだからとかなりの人が入っているだろうと思っていましたがほとんどの人は独標までのようでした。
西穂から先には古いトレースがわずかに残っていますが、雪の状態が変化しているのでそれを当てに
するのは危険だということ。ある意味、厳冬期と同じように厳しいかも (>_<)
ふと見ると、西尾根に赤いヘルメットが見えます。世の中にはいろんな人がいるものだと感心しました。

夏に歩いた時とはあまりにも違う景色とルートに愕然(~_~;) 
事前に調べていた記録ではGWのこの時期はもっともっと雪が少なかった。M氏もこの時期は3度目
ですが、今日が一番嫌な雪で難しいという (>_<)
重くなった雪に足を乗せるとザザァーと崩れてしまいます。どこまで滑り落ちるのかと思うほど・・・
見えなくなっても音だけが聞こえてきます。だから一歩一歩慎重に足場を固めながら進みます (@_@;)
西穂山頂からすぐに急な雪稜の下降となり、正確なアイゼンワークに神経を集中させなければならず
垂直の雪壁に後ろ向きでステップを切り安定した岩のところまで行き、またトラバースして下りました。
常に岩と雪の連続、これが穂高の恐ろしさか。

緊張するトラバースではロープを出してもらいました。でもか弱き私の神経は擦り切れそうでした (^_^;)
ただひたすら足元に注意・集中してアップダウンに耐えます (>_<) 
特に辛かった岩と雪のミックス、アイゼンが岩に擦れギリギリという音を聞きながら登るのです。
雪よりも疲れる急な岩場、10歩進んでは呼吸を整える。そしてやっとの思いでたどり着いた間ノ岳。

PM 3:47 間ノ岳山頂  時間がかかり過ぎている・・今夜のビバーグ地が気になる。先を急ぎます。

間ノ岳の下り、やっと登ったのにまた下り(>_<) 融けかけたトレースが下方にあるが先は見えない。
これを辿って降りる?!「下が見えないんですけど」(@_@;)
もういくつアップダウンを繰り返したんだろ・・・それからまた登る、下る、登る。上も見ない、下も見ない。
アイゼンを蹴り込み、手を雪に突っ込み、雪と岩のミックスのスラブを登ります。ここも垂直に感じる。

やっと本日最後のピークか?ここはどこ?という感じ。さすがに今日は疲れ果てました(^_^;)
振り返って自分達のトレースを見て感動!間ノ岳が凛々しい、さっきまであそこに居たんだ。
PM5:13 天狗岳山頂 でもコルへの下りが待っているのでまだ安心はできない。
夏場の岩場と違って鎖も見えない、雪がかなり多いのでどのルートで下るのか検討もつかない。
雪が深いところでは腰まで嵌る、そこから抜け出すのも容易ではない。セッピが崩れたら終わり・・緊張。
「よし」と言う声で立ち上がりコルに向かって降りる。これがまた微妙・・・雪が雪崩れないように踏み固め
下降、不安定な岩が手をかけた途端、動く。

何とか天狗のコルに到着。PM5:30 硬い雪をスコップで平らにしてテントを張りました。
アイゼンを外し中に倒れこむように入って、マットとシュラフを出します。とにかく横になりたい(>_<)
気がつくと外は真っ暗。「少しでも食べろ」と、M氏がカレーを作ってくれました。3口ほど食べて気持ちが
悪くなり、またすぐに横になり眠りました。緊張する山になると食欲がなくなるのはいつものこと。
私自身は割合に暢気でしたが、M氏は明日の行程と私の体力を考え、最悪は岳沢に降りようと考えて
いたみたい。心配をかけました m(__)m

夜中に外に出て空を見上げると満天の星。暗闇に岩稜のシルエット・・・静かで怖いくらい美しい。!
この山行で一番の感動でした(#^.^#)