御在所岳前尾根

2006.12.2(土)

1211m

今年の夏、鈴鹿の沢に何度か行って、すっかり鈴鹿がお気に入りのM氏と本日は前尾根に挑戦 (^_^;)
明日から冬型になるという予報で今年やるなら今日しかない!と決心しました。しかし緊張のあまり昨夜
は2時間ほどしか眠れませんでした。結構デリケートなんです、私。

その緊張のせいかハイペースになってしまい「先は長いんだからゆっくり行け」と注意されます (^^ゞ
昨年のクリスマスに来た時の厳しいラッセルが思い出されます。AM7:35 前尾根取り付きP7に到着。
「うわ〜資料で見たのと同じ壁ですね〜」当たり前のことですが、とっても感動してしまいました。内心は
「これ・・ホンマに登れるん?」と焦っていたのですが顔には出せません。頑張るしかない!しばらく辺り
を偵察後、ハーネスを付けクライミングシューズに履き替えます。今日はシングルロープで。
まずはP7へ、恐いとか考えている暇はありません、踏ん張ってクリアー(#^.^#) 

青空が見え、天気も上々です。でも岩の上は寒い(>_<) 冬用のズボンで正解でした。まだそれほど高度
感はないので大丈夫!と強がってみますがドキドキです。P6へ、結構上ってきました\(^o^)/ 

岩壁にアイゼンの跡?冬にこんな所には来たくないなぁ。それよりわざわざこの垂直岩を登るんですか?
M氏は笑っています、私は恐る恐る・・・さすがクライミングシューズは偉いですね、上れましたぁ\(^o^)/
ここまで随分時間をかけてきました、私が初心者ということでかなり慎重に。P6が一番長く感じました。
P5も無事通過、帰って画像を見ても、どれだかわかりませんでした(^^ゞ

周りを見ると、岩・岩・岩。藤内小屋の屋根も見えます。

日の当たらない影に入ると、さむ〜い。待っている間に暖かい紅茶を飲みます、それでも体が震えます。
P4まで来るとなかなか高度感があります、今だから偉そうに言えるんだけど (^_^;) 
足の裏に吸盤が付いているといいなぁ、なんて思いながら慎重に登ります。岩の上を美しく歩くという感
じなんです、不思議な感覚 (^^♪

伊勢湾まで綺麗に見えて、思わず「ヤッホ〜」と叫びたくなりますが、はしゃぎすぎないようセーブ(>_<)
ほとんど足掛かりのない岩、フラットに足を置いて慎重に進みます。少しずつ慣れてきました。

ここから下を見ると裏道の登山道に人が歩いているのがはっきりとわかります。近いようで・・高い。
P4−クラックルート、最後のチムニーのところで少し力が入ります。ここも恐がらないように心がけ
なんとかクリアー(やった〜)

P3ーBスラブ、最後の登りです。向こうにやぐらが近づいています、ここまでくればもう安心だよとの声
にホッとします。暖かい紅茶の入ったポットを出して一休み。

やぐらが近づいてきました、近くで見ていると迫力満点ですね。自分が今登って来た前尾根の全景が見え
嬉しくなります。やぐらに登りたい・・・そう思っていましたが、今日はお預けです。まだ私には少し早いみた
い.。うん、諦めよう。でももっともっとビレイの練習をして、来年こそは行くぞ〜と、もうはや来年のことを考
える私なのでした (^^)v
P1を越え、しばらく笹の中を歩くと縦走路に出ました。

山頂で卵入りうどんを作って昼食にします、充実感で寒さも忘れるくらいでした。
下りは裏道で、素晴らしい思い出となる一日が終わりました。

初めて御在所に来てから数年、雪の訪れと共にここに通いました。胸までのラッセルも楽しい
思い出。藤内小屋に初めて泊まった日、クライマーの方々の姿に憧れ、そしていつかは自分も
と心に誓いました。裏道から見上げる藤内壁が眩しかった。あの垂直は無理かもしれないけど
私もいける所まで行きたい。今日初めて前尾根に挑戦し、少し成長したかもしれない自分とそ
してここに来ることができたことに感動と感謝でいっぱいになりました。御在所は大好きな所・・
これからの季節も頑張って通うぞ(*^^)v  やっぱ鈴鹿はええなぁ〜(#^.^#)