阿弥陀岳南稜

2007.3.18 (日)

2806m

赤岳西壁主稜から一夜明け、心配していた腕の痛みも気にならない程度に回復。
土壇場になると、やっぱり挑戦したいという気持ちが強くなるのです (#^.^#)
阿弥陀岳南稜は技術的には難しくはなさそうですが、日帰りとなると体力的に
かなりハードになるかも。頑張ろ〜〜っ♪
マウスを置いてね

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1日目 赤岳主稜へ

南稜まではいくつかのルートがあるらしく、私達は舟山十字路から広河原沿いに立場山尾根に登るコース
と立場川に沿って旭小屋経由で登るコースで迷っていました。前日赤岳の帰路に下見をして、林道が車で
入れることを確認済み (*^^)v 雪の状態から、舟山十字路に車をデポして阿弥陀聖水のある林道から旭
小屋経由で行くと決定!車が入れるところまで送ってもらい、デポはM氏がしてくれました m(__)m

AM6:10 登山靴が濡れないように川を渡り、先に一人で出発します。30分で旭小屋に到着、小屋は荒
れていて扉も壊れて開いたまま、少し不気味な感じです。小屋を横切って、崩れかけた急坂を登ります。
そこでM氏が追いついて来て少し安堵・・・人っ子一人いない初めての山は、さすがに不安でした。
AM8:30 長い長い尾根は大変急登でした、立場山山頂の道標は樹林の中にありました。

立場山山頂から数分歩くといきなり視界が広がり、広河原沢奥壁が目の前に見えるビューポイント (^^♪
この付近が青ナギ、雪の上にはテントの跡があり、最低一組は昨夜ここで泊まったと思われます。一旦
下って登り返します、トレースがあるので助かるけど結構ハード。これを越えると無名峰です。

AM9:50 無名峰からP1の稜線。かなりセッピが出ているので、なるべく左側を歩きます(^^♪ 踏み抜
きはしないかとドキドキ。おぉ〜!素晴らしい景色です、中岳〜赤岳の稜線が見えてきました。当たり前
ですが、いつもとは反対方向、赤岳が右側にあるのです!!何か・・一人で感動してしまいました (^^ゞ 

P1〜P2はトラバース気味に(下を見ればちょっと怖いけど、見なけりゃ大丈夫) 問題なく通過します。
問題はP3のガリー、今回の核心です。「今日はトップでやれ」と言われ何とかここまで来れました。途中
まではアイゼンもピッケルもしっかり効き気分良く登攀、しかし中間点付近で足が止まります。写真では
よく判りませんが、フィックスロープが辛うじて雪面から見えるあたりからテッカテカに凍っているのです。
この上左にカーブしながら、まだ数十メートルの間このテッカテカガリーが続きます。う・・こわっ (>_<)
「アイゼンはフラットだぞ!背中を立てろ!腰を曲げるな!」 M氏の激が飛びます。何とか一歩を踏み
出そうとしますが無理です。「ダメです、ここはちょっと無理!」 見かねたM氏が本日初めてロープを出
してトップを交代してくれました。上部の潅木で支点をとりビレイ、ところが一歩目でズル・・・間一髪、助
かりました (^_^;) 気を取り直してファイト一発!M氏のいる潅木まで頑張ります。そこからは何とか尾
根に出てP3クリアー (>_<) 

本日の核心、P3を越えると、富士山が出迎えてくれます。
何という幸せ〜 \(^o^)/

P3のガリー、ちなみに45〜50°の傾斜で約80メートルだそうです。登りきった尾根でやっと一休み。
下を見ると自分達が来た道が見えます、感動という言葉以外見つかりません。右を見れば中岳〜赤岳
への稜線がハッキリ見えます。ここまで来た者にだけ与えられた感動の景色です !(^^)! P4は左から巻
き、今にもズリッとなりそうなバンドをトラバース、その後はルンゼを登ります。そこから右にセッピの張り
出しを気にしながらも雪の状態は良く、トレースもしっかりあるのでガンガンと登れます。そしてひょっこり
阿弥陀岳山頂に出ました。PM12:20

おぉ〜感動の登頂ガッツポーズです(いつも代わり映えしないけど・・)
御小屋尾根に続く狭い稜線と奥には蓼科山(北八)諏訪湖も見えます。

山頂で写真を撮ってしばらく休憩、天気は最高なんですけどとにかく寒い。鼻水が止まりません(^_^;)
赤岳からガイドつきのツアーが4〜5名到着。「人に会うんだったら化粧直ししておけば良かったなぁ」
というと「みれさんも女だったんですね〜」とM氏 (;一_一) ボロボロの顔を隠し、山頂から退散です。

見るからに恐ろしげな下山ルート、御小屋尾根の稜線が見えます。ここまで来れば下るしかない!と勢
いで降りちゃいます。分岐PM12:40 道標は御小屋経由ともう一つのコース中央稜を差しています。
中央稜はもっと怖そう。これを下る人たちがいるなんて信じられない!

御小屋尾根から見える阿弥陀岳山頂と摩利支天を呼ばれる
大きな岩。樹林帯に入ると、木の上にホシガラス)

ちょっと気持ちの悪い斜面をトラバースしながらかなり急な斜面を延々と下ります。まだまだ緊張感を保っ
ていないと危険です。不動清水入り口PM1:55 尾根途中から早道として藪漕ぎ覚悟で樹林帯へ突入
しました。ここからはずいぶん危険な箇所もあり、あまりお勧めできません。でもこの方が時間も短縮でき
そうだったのですが・・どうしても一箇所下ることが出来なくなったのでロープを出しました。まだまだ急斜
面は続きます。アイゼンが団子になる為に尾根の途中で外してしまったので、その後大変苦労しました。

沢に入ると雪でしっかり埋もれていて安心して歩けます。時々岩と岩の間にハマって、コケたりしましたが
それでもトレースを発見した時はホッとしたりして。舟山十字路ゲート前にはPM4:25 すいずん時間が
かかりましたが無事に下山できたことに感謝します m(__)m

赤岳主稜は楽しい登攀になりました、気分は最高!
阿弥陀岳南稜は景色が良かったです、これも最高でした!