赤岳天狗尾根

美し森〜出合小屋〜天狗尾根〜大天狗岩コル〜赤岳山頂〜真教寺尾根〜牛首山〜美し森

2009.12.29

2899m

何度か計画しては天気などで断念してきた赤岳天狗尾根。今年こそはと、晴れの日を狙っていました。
しかし天狗尾根では数日前に事故があり、私としてはかなり・・・落ち込んだ中での出発となりました。

美し森の駐車場に車を止め、すぐに雪の林道歩きとなります。朝日が当たり綺麗です。
林道終点からは渡渉を繰り返しながら、ゆっくりと高度を上げていきます。
本日はテント泊装備といつもより多目の防寒具で、久々に重いザック!!歩き出しからフラフラです。

沢はほとんど雪で埋もれていたので渡渉に困る事はありませんが、2度ほど踏み抜き靴を濡らして
しまいました。それで靴が凍りつき、雪が団子になり、高下駄状態になってしまいました(>_<)
美し森から約2時間ほどで出合小屋に到着です。
中にはテントが一張り、当然出発したあとでした。ここからはトレースが期待できそうです m(__)m
小屋からしばらくは樹林帯の中を一気に高度を上げます。積雪もかなりあり、踏み抜いてしまう。
一気に高度を上げるので、かなり疲れました。先行者は大変だったでしょう・・感謝 m(__)m

樹林帯を抜けたところでやっとアイゼンを着けました。空は真っ青、雲ひとつない晴天です\(^o^)/
しかし気温は低く、雪は安定しています。
ここから天狗尾根の特徴であるギザギザの稜線を辿る事になります。カニの爪も見えてきました。
荷物が重いせいか、1年前に痛めた肩が痛くなるし、呼吸すると胸に痛みが走るようになりました。
そのことをM氏に伝え、少しペースを抑え気味にさせてもらいます。

カニの爪はトポの通り左を巻きます。一箇所、ほんの一歩ですが、キレ落ちていてイヤな所があります。
バンドを右にトラバース、笹の上に雪が付き不安定、残置ロープあり。
これを過ぎると次はまっすぐ上部に登ります。これまた急斜面に雪と氷でいやらしい箇所があります。
ピッケルをうまく使い、何とかクリア。ドキドキもんです (>_<)
あとで思えばそこが一番の核心だったような気がしました。

いよいよ大天狗の基部、トポではここが核心らしい。念のためにロープを出してもらいますが、あれ?
って感じですぐに終了。ほんの5m、ホールドしっかりあります。
これを越えれば一安心、小天狗を見上げながら進みます。

小天狗から稜線までひと登り、と思うのですがここがなかなかキツイ。疲れた体には堪えます・・・
稜線に出ると赤岳山頂がすぐそこに見えます。振り返ると、今登って来た天狗尾根がゴジラの背のよう。
やった・・・がんばったよね。

ちょうど6時間で山頂に到着\(^o^)/ あぁぁぁ・・・今日は体調が良くなく、本当に辛かった。
胸の痛みが何だったのか今となってはわからないけど、とにかく深く呼吸をするたびに胸が痛んだ(>_<)
「マッターホルンより辛かったよ〜〜」と言うと、M氏に笑われた(^^ゞ

予定ではキレット小屋でテン泊して権現岳経由で下るはずでした。でも時間も早いので協議の結果・・・
真教寺尾根を下ることにしました。行程は長いですが、明るいうちにスキー場に降りることができれば
あとは何とかなる、日帰り可能でしょう?!
さてそうなれば先を急ぎましょう。パンとコーヒーで軽く食事をし、真教寺尾根下降点に戻ります。

長い長い稜線をただひたすら、黙々と下りました。樹林帯に入ると今度は積雪が多く、ラッセルが辛い。
もう。。うんざりするくらい下っていくと、やっと扇山の道標が・・・展望も何もありません。
地図では牛首山まであと少し・・でもラッセルではそう簡単にはいきません。
山頂からここまですでに2時間半もかかっています。タイムオーバーか・・念のためヘッドライトの準備。
何とかゲレンデに到着するも、美し森の駐車場までまだまだ時間がかかりました。
駐車場に着いたときはすでに18時を少し過ぎていて・・・本日は12時間行動となりました(^^ゞ

ひゃー!下が見えないくらい急・・・なんですけど(>_<) 岩場には鎖がありますが埋もれていたり・・・
積雪も深いところでは膝くらい、岩の部分は凍っています。ズボッとハマると体力が消耗し疲れます。
とにかく長い長い尾根をくだらなくてはいけません。
右手を見ると大天狗と小天狗が見えます。コルに向かって手を合わせます、どうか安らかに m(__)m

いろいろな思いの中で決行した今日の赤岳天狗尾根。
計画してから2年の月日が流れ、やっと行く事ができました。
そして無事に登頂、下山。
最後に夕焼けの富士山が向かえてくれました、感謝 m(__)m

私の思い・・天まで届け!